位牌と四十九日
 仏教では、死去後49日間、極楽へ行くか地獄に落ちるかが決まらず成仏できずにさまよっているといわれてます。この期間、7日目ごとに審判を受け合計7回の審判の結果で極楽かが決定されるという考え方から49日という習慣ができました。

 お釈迦様が7日間の修行を7回繰り返して境地に至ったことから出来たという説もあります。本来は、亡くなった命日から数えて7日目ごとに法要が行われますが特に49日目は死者の行き先が決定する最も大切な日です。
 
 49日までの間、白木の位牌をまつります。(白木の事を内位牌ともいいます。)
その後は漆で黒く塗ってあったり、金箔に包まれた本位牌をお仏壇に安置します。
位牌は、本来49日の時、故人が成仏して初めて戒名が刻まれます。
(ただし、生前に戒名、法名をつけてもらい、位牌に書き記した「寿碑」というのもあります。生前につけて頂いた戒名、法名を墓石、墓誌に刻む場合は朱文字といって文字を朱色にしておきます。





仏事の豆知識



灯燭(とうしょく)
 灯燭とはともしびのことです。
 灯燭は、仏壇やお墓などにお参りをする時に、燭台や灯篭などを使って仏前に供えます。そして、お線香に火をつける役目も担っているのです。
 ロウソクを消すときには、息を吹きかけて消してはいけません。人間の息は不浄とされていて、仏様に失礼であるとされているからです。手のひらで扇ぐなどして消すようにしてください。
 仏教での灯燭とは、仏前を明るく照らすほかに、炎の明るさが仏様の知恵の象徴と、ゆらゆらと燃えながら、いつしか燃え尽くす様が、人生の無常を表しています。

彼岸(ひがん)
 彼岸とは悟りの世界、仏の世界を指し、文字の通り「向こう側の岸」という意味です。
 「お彼岸」は浄土に渡るため、六波羅蜜という徳目を実践し、修業する仏道週間なのです。この期間は、真東から出る太陽が、浄土があるという真西に沈む春分の日と秋分の日を挟んで前後3日間の計7日間になります。
 「お彼岸」とは、仏教の行事なのですが、日本特有の行事で仏教の発祥であるインドやそれを伝えた中国にはありません。

※ 六波羅蜜 = 布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧
 

卒塔婆(そとうば)
 卒塔婆(塔婆でもOK)は、お盆やお彼岸、納骨や年忌法要などのとき、高さ1mから2m程度のお墓に建てる板のことです。
 卒塔婆には、戒名とそれぞれの宗派の聖句や梵字などが書いてあります。中には浄土真宗のように卒塔婆を建てない宗派もあります。
 卒塔婆は、五輪塔のかたちがもとになっています。このかたちには、仏教の世界観が表現されているのです。仏教の世界観とは、地水火風空の5つの要素で、この世界や人間が構成され生かされているという考え方なのです。